社会通念を超えた多様性ファッション-hahaランウェイ

 

今回初コレクションとなる「ha-haハハ」その個性的なプロダクト名と、インビテーションに記載されるwhat makes you happy ?というメッセージ。社会通念や既成概念をファッションを通じて再構築または問題提起されるコレクションはこれまでも何度と見ることができたが、ha-haの発表は予想を超え、「性差や年齢」の枠組みの壁と既製服の概念を打ち破る、より新しいものだった。

もはやユニセックスという今やジャンルと化されたものではなく、サイズという言葉すら概念としては古いと思えるほどで、たとえば、同じサイズ・デザインの服を異なる体格の人物、それもジェンダーや年齢もあえて対極な人物に着用させ登場。

同じ服が違う”カテゴリー”に当てはまり、これほどまで新しいスタイルに昇華されると、関心が生まれ、最後まで惹きつけられるものとなった。それは服で個性が作られるのではなく、自身のもつ個性で服が変化するという実験的試みであるかのよう。

もうひとつ印象的だったメッセージ「家族像」。最初に登場したプロダクトにみられたように、お父さん、お母さん、子供、老人すべてに等しく着用できる日本古来の”羽織”からインスパイアされたとみられる今回の象徴的なアイテムは白い柄は「オス」と「メス」の記号を組み合わせたモチーフ。
最後には、老夫婦の結婚式を想定した登場シーン。タキシードやドレスに用いられたデニム素材、足元にスニーカーを組み合わせた斬新なウエディングスタイル。適齢という言葉は言い危ぶまれ、出会ってから長い年月が経過しているかもしれない男女は、バージンロードに見立てられたステージを、厳かに、晴ればれとした表情で歩く。その姿は非常に印象深く、感動を誘うものでもあった。

今回デザイナーの起用は7名と、チーム体制で製作。ひとつの強い個性を打ち出すのではなくいろいろな価値観を吸収し、表現に取り組みたいという多様性への強い思いから。「ファッションはハッピーになるツール。様々な人に等しくありたい。」そのことは、年齢性別だけでなくその人に”ふさわしくない格好”という無意識にある壁を取り払い、新しい楽しみかたを提案している。

 

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Taeko Mitamura
Taeko Mitamura

インポートアイテムを使ったシックでエレガントな着こなしの提案を得意とするスタイリスト兼アパレル会社オーナー。PRプランナーの肩書きを持ち、2014年7月に独立しアパレル&PR会社「UNCLACK株式会社」を創設。大学在学中にWeb・ECの仕事を始め、IT創成期にはEC事業を手がけるMakeShopのスタートアップメンバーとして参画した。

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