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ジュエリーベストドレッサー賞 – スタイリングレポート

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1000名を超える招待客が集まる華やかな雰囲気の中1/21(木)に開催された日本ジュエリードレッサー賞。年代別に最もジュエリーの似合う著名人に贈られる本授賞式は毎年この時期に行われ、今回で27回目。受賞者の豪華なジュエリーを身にまとう姿に会場中の視線が釘付けになりました。

なかなか一般的には経験することが少ない式典・フォーマルの場。衣装やトークを含め、各年代で個性が光ります。受賞者のスタイリングを参考にしてみました。

10代部門の小松奈菜さん

モデル・女優として活躍中の小松さんは、まっすぐに切りそろえた前髪とロングヘアが特徴で、あどけないかわいいフェイスと対照的に、どこかモードな雰囲気を併せ持ちます。式では、一般的な10代=かわいいというイメージをあえて覆すような、スタイリッシュでシックなブラックのジャンプスーツで登場。168cmと長身の小松さんのスタイルの良さを引き立たせます。人気のロブヘアに切りそろえ、リップカラーはレッド。トレンドを押さえていらっしゃいます。

20代部門の井上真央さん

スピーチでは、20代最後の年でギリギリでした、ということでしたが、来年から30とは思えないとってもキュートな雰囲気。女優業では演技力に定評のある井上さんですが、全体を円形モチーフで覆うように装飾された個性的なブラックのドレスで登場。ボトム部分はアシンメトリーなデザインで、歩くとひらひらとモチーフにライトがあたってより華やか。間から見える明るいピンクのパンプスがより若々しくみえます。襟部分も旬のスタンドカラータイプ。こういったデザインの場合、首がつまる分、ヘアスタイルをアップにするとすっきり。首、腕、足元、と露出バランスが絶妙です。

30代部門の松下奈緒さん

日本人離れした抜群のスタイルと美貌で会場からため息が漏れた松下さん。とってもシンプルなブラックのIラインワンピースで登場し、ヘアスタイルはいつも通りのナチュラルロング。個性をわかっているからか、あまり飾らなくても自身のオーラで目立ってしまう、大人っぽいワンランク上の女性像のイメージをお持ちのかたです。ジュエリーはさりげない一粒ダイヤモンドがお似合い。あくまでも「ジュエリー」はスパイス、そういった言葉が自然とでてきます。

40代部門の吉田羊さん

年齢は実は非公開だったとのことで、今回の受賞をマネージャーさんが一回断ったというエピソードを堂々とお話しいただきました。スピーチではご自分の年齢ネタをきっかけにユニークなお話しぶりで会場を湧かせていました。そんな吉田さんはテレビでも時々みせる、凛とした容姿とはギャップのある、気取らない面白い一面が魅力的ですが、美しいかたほど自信に満ちていて周りを和ませているのかもしれません。

衣装のほうも、前後で違った見え方になる、ボルドーカラーのベルベットとブラックシルクのカラーブロックドレス。バックスタイルが色っぽく、大人の雰囲気で会場を魅了していました。

50代部門の沢口靖子さん

わたしが取材していた報道席は受賞者の登場口付近だったのですが、目の前を通過した時に最もびっくりしたのは沢口靖子さんの驚くべき若さです。数十年前からテレビで活躍されてることからもちろん年齢はわかっていましたが、変わらない体型と美しさに脱帽してしまいました。それにジュエリーと合わせやすいブラックドレスが定番化されるなか、ひときわ目立つイエローカラー。

式典や公の場だからこそと王道のプリンセスラインのドレスを迷わず選べる女優魂。見本を見せていただけたような気持ちになりました。ただ、意外なことに、30代ごろまではイミテーションジュエリーを活用していたとスピーチで告白。ファッションコーディネートにかかせませんが、女優さんのなかで当然のことのように取り入れているようです。

60代以上部門の和田アキ子さん

40代のころに1回受賞されているようで、今回21年ぶりの2回目。ネックレスの付け方をしらず手間取ってる男性プレゼンテーターの方々を皮肉ったツッコミコメントはさすがの貫禄。

ブラックのロング丈ブラックスーツドレスで、マニッシュ&エレガントなアッコさんですが、普段からワンカラーのスーツを着こなされているイメージがあります。エレガントに見えるのは、ブラックに引き立つレッドカラーのメイクアップ(リップやネイル)をポイントに取り入れている点です。

男性部門のDAIGOさんと特別賞の市川海老蔵さん

ドット柄ジャケットに、カラー部分がレザー素材のシャツで合わせる個性的なスーツスタイルのDAIGOさんは、タレント活動の一方でロックミュージシャンでもあり、遊び心のあるモチーフとレザーなどの異素材MIXのハードな部分で強弱をつけたスタイリング。一方で、海老蔵さんはダークなブラックに薄いチェックのかかったスーツで歌舞伎俳優らしい大人の厳かシックな出で立ち。

特別賞のももいろクローバーZさん

代表して佐々木彩夏さんに贈られ、普段のステージ衣装と違ったフェミニンなファー付きピンクのワンピース。ピンヒールを履いているせいでみんなより少し背が高くなっています。ひとりだけなんで?というツッコミの多かった囲み会見でも、メンバーの連帯感と仲の良さが伝わる和やかな雰囲気。メンバーはみんな20歳前後。衣装でガラッと大人っぽくなるものですね。

盛大に繰り広げられた日本ジュエリーベストドレッサー賞。受賞者の方は自分の個性を把握した上で衣装を着用されていました。どれだけ華やかな場面であっても、早くから、自分の最も似合う洋服や着心地の良い、これを着ていると自分らしくいられるという定番アイテムを知り、スタイルを確立していくことが大事かもしれません。

Text : Taeko  Photo : Kate

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