tenboの2016SSコレクションでは、戦後70年という節目の年に、平和への思いを込め、社会に向けたメッセージ性のあるコレクションとなった。
「1945年舞台は日本。少年が黄色いケーキを食べながら歩き、続いて太った男性が歩いている。少年は”リトルボーイ”広島に投下された原子爆弾の名前。黄色いケーキは「ウラン」の原子力用語(原子爆弾の原料)。太った男性は”ファットマン”長崎に投下された原子爆弾の名前。」
モデルには、ルー大柴のほか、車椅子アーティスト佐野有美、進行性難病筋ジストロフィーの歌手、ジェンダーの壁を越えた起用がされた。
また、一万羽の折り鶴で製作された圧巻のドレスは、世界中から寄せられた千羽鶴を使用し、平和への祈りが込められている。
tenbo
tenboは、デザイナー鶴田 能史が2014年に創設したピープルデザイン(世の中の全ての人に向けたデザイン)を掲げるブランド。死を想うことにより、全てを受け入れられる寛大さもブランドで表現していきたいと、メメント・モリの思想を込めている。
障がい者・健常者・年齢・国籍などに関わらず、世界中の人が笑顔でいられるように、平和へのメッセージ性を込めた服、一生大事にされるような優しい服を提案。ファッションの分野からダイバーシティーを発信している。